>> >> 【リポート】『Amazon Kindleダイレクト出版 完全ガイド』出版記念「いしたにさん&勝間さんトークイベント」で出版業界の未来を見た!?

【リポート】『Amazon Kindleダイレクト出版 完全ガイド』出版記念「いしたにさん&勝間さんトークイベント」で出版業界の未来を見た!?

| by いぢま。
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去る2013年5月31日(金)、『Amazon Kindleダイレクト出版 完全ガイド』の出版を記念したトークイベントが開催されました。
著者のお一人であるいしたにまさきさん(@masakiishitani)が、既にKDPでワンコイン文庫シリーズなどKindle本を数々出版されている勝間和代さん(@kazuyo_k)をゲストに迎えたトークが為になるだけでなく、大変楽しいイベントでございました。

大変濃い内容で是非とも憶えておきたい内容でしたので、自分の備忘録の意味合いも兼ねてリポート記事にまとめておきます。
同じくKDPに興味をお持ちの方々のお役に立てればコレ幸いにございます。

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Amazon Kindleダイレクト出版 完全ガイド

まずは今回出版された『Amazon Kindleダイレクト出版 完全ガイド』についてサラッと紹介してきます。
こちらの書籍は『[mi]みたいもん!』のいしたにさん(@masakiishitani)、『電子書籍メディア論』や『デザインの未来』など主催されているインストラクショナル・デザイナーの境祐司さん(@commonstyle)、『アマルゴン | ひとり編プロ | Editorial Production | Amargón』を主催されている編集者の宮崎綾子さん(@sdfg158)共著によるKDPにおける電子書籍出版の解説本です。
内容的にはKDPでの出版準備から原稿データ作成方法、果てはプロモーションの仕方にまで言及されていて、これ一冊にKindle本の出版に必要な情報が全て詰まっている感じです。
今回はトークイベントのリポートという事で、書評に関してはまた別の機会に改めて書かせて頂きます。

いしたにさん、勝間さんの発言まとめ

当日のご両人のお話はとても素晴らしかったのですが、流石に全てを書き起こす訳にもいきませんので、特にオイラの心に刺さったものをまとめてみました。(敬称略)

当日のTwitterハッシュタグはいしたにさんご本人がまとめられておりますので、そちらも合わせてご覧頂ければ、より臨場感が得られると思います。

「個人出版」を語り尽くす! 『Amazon Kindleダイレクト出版 完全ガイド』出版記念トークイベントのまとめ、これが勝間無双か! - Togetter

  • 【いしたに】広告、アフィリエイト、メルマガなどはあるものの、ブロガーとしてアウトプットに対する課金可能なもっと良い方法は他にあるのではないか?
  • 【いしたに】「カバンが売れるのに電子書籍が売れないわけがない」KDPでは売れないという人は自分の活動を反省すべき
  • 【いしたに】Kindleは本というよりWebコンテンツのようなものであるので、Kindle本を売るにはWebプロモーションとして考える必要がある
  • 【勝間】(物質的な意味での)CDがどんどん買われなくなってきていて、自分も盤を買うのは年に1~2枚程度である。この波はきっと書籍にも来るに違いないと感じた。
  • 【勝間】紙の書籍では文字数が多過ぎて読み手にも負荷が掛かってしまう。10万字読むのに20分掛かるのは長過ぎで、キーアイデアは1万字で書ける。(KDPでは自分の思う適切な量で版を刻む事が出来る)
  • 【勝間】紙はコストが掛かり過ぎる上に棚の問題で古い本が棚に並ばなくなる。
  • 【勝間】紙の書籍は著作権が弱過ぎ、図書館が無料の貸本屋になってる。
  • 【勝間】紙の書籍では一旦古書になると元の書籍の価値が失われてしまう。
  • 【勝間】紙の書籍では実売が分かるのは数カ月後だが、電子書籍だとリアルタイムで分かる。
  • 【勝間】Kindleには在庫切れという概念がない
    在庫が切れれば当然売上が落ちる。ベストセラーを作っているのは出版社であり、印刷しなければベストセラーにならない。それに対しKindleのベストセラーは読者が作る事になる。
  • 【勝間・いしたに】原稿を上げてから店頭に並ぶまでのスピードが圧倒的に早い。
  • 【勝間】5000字書く為には10万字読んでいる。インプットは10倍じゃ足りない、20倍ぐらい取り込む必要がある。
    何故素人の本が売れないかは単純に読み難いからで、読んでる時のテンポ感は読んでる人、書いてる人でないと出せないからである。
  • 【いしたに・勝間】素人の文章は要不要の取捨選択が不十分なので、テンポが悪く読み辛い。プロが書いたか素人が書いたかは読めばスグに判る。
  • 【勝間】紙の書籍で完璧なモノをそのままWebに持っていくと劣化コピーになってしまう。
    そもそもの制約条件が違うのでKDPに最適なフォーマットは自分で作っていかなくてはならない。

ブロガーの憂鬱

いしたにさんの悩みとして「ブロガーにとって課金に繋がるものとして広告、アフィリエイト、メルマガなどあるもののアウトプットと課金が繋がるもっと良い方法があるのではないか?」というものお持ちだったそうです。
確かに、アフィリエイト自体を目的とされている方は別として、書く事を主体としているブロガーにとってアウトプットに対する直接的対価として得られるものはなかなか無いものです。
ブロガーは毎日の様にエントリを上げ続けていても基本的に無報酬な訳で、紹介した商品以外のアフィリエイトなどによる収入は言わば読者の寄り道でしかありません。
内容が素晴らしかったからという理由でリンクを踏んでくれる読者は殆どいないと思います。
そういった意味で、KDPによる出版というのはブロガーにとっても自分のアウトプットに対して直接的な評価としての収益が見込める新たなメディアとして注目すべきものなのですね。
自分なりのブログ論や技術指南書を作るも良し、自分のブログ記事から人気のエントリを集めた総集編を出版するも良し、全ては自分次第であり、売れるか売れないかは読者次第というガチンコ勝負が出来る訳です。

既に、いしたにさんだけでなくアルファブロガーな方々は着々と準備を進めていらっしゃるようで、今年の夏頃までには様々な形で拝見出来る様になるみたいですよ。

また、ブロガーに限らず、とても素晴らしい才能を持っているのに発表の場が無い為に埋もれている作家志望の方やクリエーターの方というのは結構な数いらっしゃると思います。
そんな方々が出版社や編集者の意向に左右されることなく、安いコストで作品を世に送り出す事の出来る場でもある訳で、今まで無名だった方が突然大注目される様なKDP発のベストセラー作家なんてのもこれからドンドン出て来るでしょう。

更に、前述したいしたにさんの発言の中にもある様にKindleはWebコンテンツに近い特徴を持っていて、コンテンツから編集、ファイルの作成、アップロードといった一連の作業を自分で行うプロセスも、リアルタイムで返って来る読者の反応も、実はブロガーに限らずデジタル世代にはとても親和性の高いサービスとも言えるのですね。

出版業界のパラダイムシフト

さて、個人で出版が可能となると出版業界にも少なからず影響が出てくるはずですよね。
勿論、世の中の作家さんやクリエーターさんが挙ってKDPに移行して、いきなり紙の書籍が消滅する何て事はないとは思いますが、出版社の役割や編集さんの関わり方に変化が求められて来ると思います。
また、それとは別に新たな業種やサービスが誕生して来るでしょう。
分かり易いところでいえば、IT技術に明るくない方が執筆活動に専念出来る様にデータ作成などを請け負うサービスやKindleストアでの売り上げ向上を指南するようなコンサルティングなどが考えられます。

また、KDPによって雨後の筍のように電子書籍を出版される方が増えてくると、買う側にも有象無象と価値ある本を見分ける力や、或はそれを手助けするサービスが必要になるんじゃないでしょうか。
そう、それはまるでiPhoneアプリのレビューサイトの様な感じですね。
AppBank』ならぬ『BookBank』の需要も出て来る訳です。

まあ、既に電子書籍のプラットフォームはKindle以外にもある訳ですが、何れKDPに依って個人出版が加速していくはずで、勝間さんもトークセッションの中で「本当の意味での電子書籍元年を迎えることになる」と仰ってましたね。

トークセッションを終えて

トークセッションを拝見して、率直な感想としては勝間さん面白過ぎだし、スケール感やスピード感がオイラの様な凡人とは違い過ぎといったところです。
いやあ、メディア以外で初めて拝見しましたが、普通の方が明言を避ける様な内容を気持ち良いぐらいにバッサバッサと切り捨ててくれますね。
や、でも、こちらとしても面白かったので結構気持ちよかったです。 これが噂に聞く勝間無双なんですねw

トークの内容としては前述したとおりですが、Kindleダイレクト出版に対する期待感が否応無しに高まりました。
書籍にするコンテンツやアイデアを持ってさえいれば、後はほんの少しの勇気さえあればオイラの様な者でも出版する事が出来る訳です。
勿論、売れるかどうかは別の問題であって、ブログのPV同様、内容が宜しくなければレビューも惨憺たるモノになって売り上げは伸びない訳で、その辺りのクオリティをどう上げていくかというと、結局のところ数をこなす他ないのだという事を再確認させて頂きました。
勝間さん曰く、「文章が上手くなるには1日10万字のインプットと5000文字のアウトプットが必要」との事。
これは電子書籍のみの話ではなく、どんなメディアにおいても共通して言える事で、ブログを続けていく上でも大変ありがたいアドバイスでありました。

更に、トークセッションの後には、最近『流しのミニヨン・レーサー北川』という小説をKindle本として出版された『[の] のまのしわざ』の野間さん(@noma)ともお話しさせて頂きました。
そして、その小説をその場でKindleストアから購入、iPadアプリでダウンロードなんて事もしました。
この、欲しいと思った瞬間に購入、即読書に入れる電子書籍の手軽さやスピード感が今度は書き手の側でも享受出来るというのは書き手にとって素晴らしい事だと思います。

但し、全てが自分に掛かってくるので、責任や負担も大きい事は確かです。
編集、校正、プロモーション、著作権、盗作問題など自分で乗り越えなければならないハードルも多々ある訳で、その辺りに対する勇気と決断と責任を持って出版へと進めていかなくてはなりません。
それらを差し引いても余りある程の魅力がKindleダイレクト出版にはあるという事もまた事実なんですけどね。

影響され易いオイラは早速『Amazon Kindleダイレクト出版 完全ガイド』を見ながらKDPのアカウント開設してしまいました。
全く持って出版に値するコンテンツを持ち合わせていないので、これから企画立てたいと思いますけどね。あ、あとTINの申請もしとかなくちゃw

いや、その前に「1日10万字インプット5000文字アウトプット」の実践からですね。スミマセン。

そんな感じで、楽しみながらも色々期待感の膨らむイベントでございました。
いしたにさん、勝間さん、当日お会いした方々、スタッフの方々、皆様ありがとうございます!!!

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