ども、コンニチワ。ジャンケンの弱い いぢま。(@ezm_t )です。
昨日(2014年05月21日)、ScanSnapや Happy Hacking Keboard
で有名な株式会社PFUが新製品『SnapLite』を発表しました。
で、記者発表とは別枠で行われた記念ブロガーイベントの方にオイラもご招待頂いたので行ってきました。
勿論、実機も見てきたので、その辺りの使用感とかファーストインプレッション的なものをご紹介致します。
貴方のお役に立てればコレ幸いにございます。
▲ 本体の見た目はデザイン性の優れたオシャレなスタンドライトです。
代官山とか南青山とかのオシャレな雑貨屋さんに売ってそうな感じの素敵デザインとか思ったら、治田将之さんと青木亮作さんの2人によって結成されたクリエイティブユニット「TENT」によるデザインとクリエイティブディレクションを担当されているそうです。
が、しかし、その正体はスタンドライトの上部に iPhone をセットして、本体のスキャンスイッチを押すと、対象をスキャンしてくれるという、正に『富士通 ScanSnap SV600 FI-SV600』の簡易版の様な製品なのです。
あ、因みに、ご存じない方の為に説明しておくと、ScanSnapシリーズは "FUJITSU" ブランドとして販売されていますが、開発・製造から販売・サポートまで全て子会社である株式会社PFUさんがやってるんですよ。
▲ 昼間のプレス向け発表会では行われなかったクリエーター・大西真平さんとTENTのお二方のトークセッションもありました。
クリエーター・大西真平さんの、デジタルで作ったものを出力して、アナログで加工した物を更にスキャンしてデジタル化するって手法の作品はとても興味深かったです。
操作体験
会場には10台以上のデモ機が置かれ、実際の操作を体験するコーナーも設けられていましたが、まあ、皆さん群がる群がるw
アプリをダウンロードして、自分のスマホとペアリングしてのスキャン体験って方も何人もいらっしゃいました。
▲ アプリを立ち上げて、撮影モードになると撮影用ライトが点灯され、レーザーガイドが投影されます。
投影されたレーザーガイドの枠内に対象の書類などをセットして撮影(スキャン)する訳ですね。
アプリに自動傾き補正があるので結構適当に置いちゃって大丈夫なんだそうです。
キッチリ置かなくてもちゃんと読み取ってくれるってのは急いでる時や、一度に大量の読み取りをしたい時に重宝しますね。
また、フラットベットタイプのスキャナと違って、立体物もスキャン出来るところが便利な訳です。
上の写真にある様にイラストなどの上に小物を置いてコラージュしながらデジタル化ってな事が出来ちゃう訳です。
活用事例として紹介されていましたが、ネイルアートなどされる方は自分の作品を取り込んでシェアしたり、保管したりって事も出来ちゃいます。
▲ 可愛いリスのマークがスキャンスイッチになってます。
スキャンスイッチを押すとアプリ側で設定したタイマーに合わせて自動撮影され、自動でトリミングや台形補正、傾き補正がされます。
トリミングは手動で調整する事も出来ますので、切れちゃったから撮り直しなんて心配も無用ですね
▲ スイッチは電源スイッチ、スキャンスイッチ共にタッチセンサー式なので、軽くタッチするだけでオッケです。
▲ 取り込まれると自動で補正され、綺麗な画像に仕上げてくれます。
また、この補正の凄いのは形の補正だけでなく、光源からの距離の差で出来る明暗の差も自動補正してくれるんです。
やはり、ハードとソフトの両方を開発しているからこの辺のバランスもバッチリなんですね。
で、ブログ『め~んずスタジオ』のアスカさん(@asuka_xp)が、この補正がどのくらい素晴らしいかが分かる実験をしてくれました。
▲ SnapLite でスキャンされたもの(左)と、アスカさんの Android スマホを SnapLite の上に置いてただ撮影したもの(右)との比較
どうです?
右の普通に撮影したものをご覧頂くと、台形でしかも奥の方が暗く映っているのが分かると思います。
実施には右の様に写るこれらを全て SnapLite アプリが補正して綺麗に仕上げてくれちゃうんです。ゴイスー!
機能と特徴
SnapLite Introduction from SnapLite on Vimeo.
レーザーガイドが撮影範囲を教えてくれる
前述した通り、アプリを立ち上げて撮影モードになると SnapLite 本体から撮影範囲を示すレーザーガイドが投影されます。
撮影の位置合わせも簡単ですし、この枠内であれば傾き補正もしてくれるので微妙な位置合わせの手間もありません。
自動で傾き補正とトリミング
対象物が机上に投影されるレーザーのガイドラインの中に収まっていれば、例え斜めに置いても自動的に台形補正や傾き補正をしてくれちゃいます。
但し、逆さまとか横向きに置いた物の向き補正は出来ません。
って、そこまで求める人はいないっすよね。スミマセン。
もうこれは、ScanSnapで培ったイメージスキャニングの技術をそのまま iOS アプリに移植しちゃった感じですね。
大きなサイズも自動で合成
撮影時に投影されるレーザーガイドラインの大きさは A4 サイズですが、最大で A3 サイズ(297 x 420mm)までスキャン出来ちゃいます。
どうゆう事かというと、撮影のモードには「通常モード」と「合成モード」が用意されていて、「合成モード」を選択する事で撮影対象の位置をずらしながら撮った2枚の画像を1枚の画像に合体する事が出来るんです。
最初に半分を撮影して、次に残り半分を撮影、アプリ内で合体といった感じです。
凄いっすね。至れり尽くせりですね。
これ、今後のアプリのアップデートとかで4分割で撮影した画像を合体とか出来る様になったりするするとイイですね♪
複数の紙も一度に取り込める
何と、複数の対象を一度に撮影して別々の画像としてトリミングしてくれるマルチトリミング機能まで付いてるんですって!
レーザーガイドラインの枠内に重ならない様に並べて撮影すれば自動的に1枚1枚の画像として保存されるんです。
レシートを画像として保存したり、名刺やトレーディングカードの管理に使ったり、紙焼きしたスナップ写真を複数毎同時に取り込んだりってな事も出来ちゃう訳です。
もうねえ、この機能がオイラ的には一番刺さりましたね。
コレイイ、イイよコレ。
あ、そうそう、マルチトリミングする際にはそれぞれをなるべく離して、綺麗に並べるよりバラバラに置いた方が別物と認識し易くなって上手くトリミングされるみたいです。
撮った画像はそのままシェア可能
取り込んだ画像はシェアボタンから Twitter、Facebook、Instagram、メールなどに連携して直ぐにシェア出来ちゃいます。
例えば、子供の描いた絵を取り込んで Facebook にアップするとか、図入りのメモをメール経由で Evernote に保存なんて事も出来ますね。
勿論カメラロールに保存された画像を他のアプリで利用するってものアリです。
照明としても充実。色・明るさをコントロール
撮影時の照明として用意されているライトは、そのまま明るさ450lmのスタンドライトとしても使用出来ます。
ライト部分は明るさが5段階に調整出来るLEDライトで、色も撮影や細かい作業向けの昼白色と落ち着いた暖色系の電球色の2種類を切り替え可能です。
で、素晴らしいのはその制御を iPhone から出来ちゃうってところ。
SnapLite アプリからライトの ON/OFF、照明色の寒暖切り替え、光度調整まで出来ちゃいます。
勿論ワイヤレスです。
『SnapLite』のスペシャルサイトでその操作を疑似体験出来るので試してみてください。
充電用の USB ポートも搭載
更に、本体背面に充電用の USBポートを装備していて iPhoneなどの急速充電も出来ちゃいます。
デザインもお洒落だし、実用的だし、もうコレは今使っているスタンドライトの替わりに据えて良しでしょ。
本体仕様
本体サイズ(W x D x H) | 75mm x 158mm x 360mm |
---|---|
本体重量 | 0.65kg |
LED照明機能 | LED x 2個(黄:2700K、白:5000K) |
操作部 | 撮影ボタン、照明切り替え(黄/白/OFF) |
読み取り範囲 | A4: 210 x 297mm |
撮影範囲表示 | レーザー照射(クラス1レーザー) |
ACアダプタ | 電圧:12V、電流:1.5A |
USB給電 | 1個(5V 2.1A:iPhone/iPad急速充電に対応) |
iPhone間通信 | Bluetooth Ver.4.0 |
出力ファイル | JPEG |
まとめ
今回思い掛けずご招待頂いて、発売前の新製品を体験する機会を頂きましたが、コレは掛け値無しで良いですよ。
ただ、iPhone 専用という事で Android ユーザーの方々には申し訳ない感じではあるんですが、もうこの為に iPhone 買ってもイイんじゃね?ってくらいにインパクトのある製品でした。
そそ、Android 版も予定はしている様なんですが、端末サイズやスペック、OSのバージョンがバラバラだったりして難航しているようです。
また、SnapLite をプラットホームにしたパートナー企業とのコラボレーションも進めていくという事で、パートナー企業に「SnapLite SDK」を提供して連携アプリやクラウドサービス、他のデバイスとの連携なども今後登場する予定だそうなので、そちらも楽しみです。
例えば、前述したマルチトリミング機能で溜まったレシートを一気に取り込んで家計簿アプリに自動入力なんて事も可能になるかもしれません。
だったらアプリだけで良いのではないかと思われるかもしれませんが、撮影に適切な照明、撮影距離、レーザーガイドなど綿密に計算されたハード的な部分での環境が整っているからこそアプリの実力が十分に発揮出来るんです。
ハードとソフトのバランスを十分に検討し、計算し、設計されているからこそ、この『SnapLite』という製品の価値が生まれるんですね。
価格は 12,800円(税込み)で、発売開始は2014年05月28日となっておりますが、Amazon では既に購入可能な状態になっています。
ま、発送が6〜10日以内になっていますので今注文して丁度発売日に届く様にしているんでしょうね。
少々お高く感じるかもしれませんが、40,000〜50,000円ぐらいするただの洒落乙デスクライトもあったりする事を思えば十分納得のいく価格設定かなと思います。
ま、オイラは嫁の許可が絶対に降りないと思いますが、権限さえあれば絶対買ってますね。や、マジでマジでw
って事で、決裁権をお持ちの方はチェックしてみてください。
あ、そうそう、発売日の翌日29日はオイラの誕生日だからプレゼントしてくださっても宜しくってよ。
▼ iOS アプリ
SnapLite
カテゴリ: 写真/ビデオ
販売元: PFU LIMITED
価格: 無料
※ iPhone4S 以前の機種、及びPad、iPod touch には対応しておりません
※ SnapLite PD-SL01 専用アプリですので、アプリ単体では利用出来ません。
▼ SnapLite 本体
※価格表記は全てこの記事を書いた時点のものです。
※実際の価格は販売サイトや店舗にてご確認ください。
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