ども、コンバンワ。写真に関してはいつまで経っても初心者の粋を脱しないいぢま。(@ezm_t )です。何か、スミマセン。
さてさて、そんなオイラがいくら頑張っても到底追いつけないような雲の上のお方、プロフォトグラファーのKent Shiraishiさんが理不尽な扱いを受けて、ご自身のブログでかなり怒ってます。
ただ、そこはプロ。怒るだけでなく、プロとしての心構えなどもご教授くださっているので、写真家に限らずプロを志す方に参考になると思いご紹介する次第です。
既にプロな方も含め、貴方のお役に立てればコレ幸いにございます。
Kent Shiraishiさんをご存じない方の為に極々簡単にご紹介すると、AppleのOS『OS X Mountain Lion』から標準の壁紙に選ばれた『Blue Pond』という写真を撮られた北海道在住の日本人プロフォトグラファーです。
その時はオイラも自分の事のように嬉しくなっちゃって記事に書きました。
[K]OS X Mountain Lion標準の壁紙にKent Shiraishiさんが撮影した北海道美瑛町の風景が選ばれました - Knowledge Colors
【以前の記事】
当時、Appleのイベントでもドーンとモニタに大写しになったりしましたし、TVCMでも使われていたりしたのでKent Shiraishiさんをご存じない方でもこの写真は見た事有るんじゃないでしょうか。
ところが、今回の悲劇はこの有名になり過ぎてしまった写真が元で起こってしまったようです。
Kent Shiraishiさんはご自身がお住まいの北海道美瑛町を愛していて、その美しい自然豊かな風景を中心に撮られております。
前述した『Blue Pond』もそんな中の一枚なのです。
で、プロとして自分の作品を広く売り出す為の窓口として『500px』というフォトグラファー向けのウェブサービスを使ってらっしゃるんですね。
そして先日、その『500px』にアップした写真の1枚が高評価を受けて第1位になったんだそうです。
500px / Blue Pond at Snow by Kent Shiraishi
やはり1位になると注目度も上がって世界中から購入のオファーが来るのだそうで、今回もそれを見込んで喜んでいたところ、突然その写真が削除されてしまったのだそうです。
その理由が、Appleの壁紙に似ているから著作権的に問題があると判断されたと言うのですから開いた口が塞がらない感じですよね。
「この写真はアップル社のOSの壁紙に似ている、著作権に問題があるはずだ…」
そういう事を書いてきた者が数十人もいたそうです。
そりゃあ、似てるでしょうよ。
その写真を撮った方が同じ池を撮ってるんですから!
しかも、壁紙に採用された写真もちゃんとKent Shiraishiさん名義でアップされていて、Appleとの契約に際しては『500px』のトップの方ともやり取りをしているっていうのにこの仕打ち。
で、即抗議のメールを送ったところ、その後の対応も酷く、Kent Shiraishiさんブチ切れるの巻となったようです。
まあ、事情を知らない下っ端担当者がやらかしたんだと思いますが、それにしても確認作業を怠ったのは明白な訳で、プロを相手にサービス提供している以上あってはならない事だと思いますよね。
でも、Kentさんも黙ってはいません。
プロとしての意識を持って不条理には敢然と立ち向かう訳です。
そして、そこまでの強さとプロとしての意識を持っていなければ世界では通用しないと仰っています。
今回の様な問題は、色々な場面で起こります。
外国でプロフェッショナルとして活動するなら、
常に起きうる事です。
その際に一人で戦う事が多いですが、
日本人の「謙譲の美徳」は一切通用しません。
特に今回の様に「Hey you!」などと書いてくるケースでは、
絶対に泣き寝入りせず、戦うのみです!
これが出来ない様な精神なら、
「アマチュア芸術家」を目指した方が良いです。
世界でプロ活動するのは厳しいでしょう。
写真が上手い者など、世界には、
それこそはいて捨てるほどいます。
プロフェッショナルはビジネスですから、
普通の日本人の発想では通用しません。
何の世界でもプロの世界とは厳しいものです。
自分の技量や才能、努力を用いて他人様からお金を頂戴する訳ですから、会社勤めとはまた違う厳しさがある訳です。
単なる憧れや希望だけで成れるものでは無いという事ですね。
プロである以上は自分を売り込む努力も必要な訳で、単に良い作品を作っていればいつか誰かが認めてくれて自然と儲かるようになるなんて夢見がちな発想は捨てなくてはイケナイんですな。
でも、ここで勘違いしてはいけないのは、作品に対する思い入れや技術の向上を蔑ろにしろって話じゃ無いって事です。
良い作品を作り続けるのは大前提なんですね。
その上でビジネスとして自分を売り込む力、自分の妨げになるものを排除する強さを持たなくてはいけないって事だと思います。
まあ、どうしてもそれが出来ないって人は信頼の置けるビジネスに長けたパートナーと組むって方法も有りますが、大概そうゆうのって儲かってから取り分の問題で揉めたりするんですよねw
やっぱり、プロを目指すなら一人で全てをやり抜くぐらいの強さを持たなくては大成はしないっていう事ですかねえ。
その上でのビジネスパートナーなら上手く続けられるのかもしれないですね。
オイラは今のところ、写真もブログもプロは目指していません。
なぜなら、いつかプロになれたらいいかなぐらいの気持ちではプロにはなれないと分かっていますし、今の状況では商売として成り立たない事も分かっているからです。
オイラは既にフリーランスとして働いていますので、全て自分で成さなくてはならない厳しさは承知しています。
痛い目にも遭ってきましたw
だから、尚の事、一時の流行りやその時の勢いで今の仕事を辞めて他の道でプロを目指すなんて事はしませんし、もし目指すなら本気出して臨みます。
今回Kentさんのブログを読んでその考えが強ち間違っちゃいないかなと、少なくともKentさんの考えには共感した次第です。
もし、貴方がまだ若く希望に満ち溢れ、情熱を持っているなら、プロになる前にプロになる為の力を付ける事をお薦めします。
夢や希望だけではメシは食えませんから。や、マジでマジでw