B2Fの展示エリアには、一旦会場の外に出てエスカレーターを下って行くようになっています。
特殊美術係倉庫
エスカレーターを降りるといきなりトタン葺きの壁に「整理整頓」の看板が掲げられた古びた倉庫が待ち構えています。
倉庫の中に入ると、本当に東宝とかの映画スタジオの倉庫を見学させてもらっている気分になります。
展示用にきちんとディスプレイしてあるモノもありますが、基本的には展示ではなく倉庫に保管してある体で置いてあったり、吊るしてあったり、雰囲気抜群です。
いきなり天井に吊るされている巨大なB-29爆撃機に威圧されつつ、先に進みます。
ここも一日中居ても飽きない感じです。
そそ、『ローレライ』の潜水艦(51)が幼稚園児ぐらいなら股がって浮くじゃないかってぐらいにデカイのにも驚きましたね。圧巻です。
『特撮美術倉庫』の中はこんな感じ♪
特撮の父・円谷英二
「特撮スタジオ・ミニチュアステージ」を横目に先に進むと、故円谷英二先生のパネル展示や愛用の35ミリフィルムカメラの実物が展示されている一角があります。(53、54)
ここでは円谷先生のお写真に手を合わせて、特撮の礎を作った師に感謝の気持ちを表しましょう。や、手は合わせなくてイイです。すみません。 (^_^;)ゝ
技
このエリアは美術や造形、機電、木工、板金などの各スペシャリストが培ってきた技の数々が見られます。
大魔神の顔の造形やゴジラなどの怪獣の造形、特に口の中の造形とかスゴいなあと感心しちゃいます。
ウルトラマンの目やカラータイマーの制作過程ってな感じの展示も実に興味深いです。(59)
研究
工房風な「技」エリアを抜けると、『巨神兵東京に現わる』に使われた技術の解説や実際に使われたキノコ雲や巨神兵の実物も待ち構えていますので、その造形のスゴさも間近で堪能出来ます。(64)
更に進むと、山間に高速道のある風景を再現したミニチュアセットが鎮座しています。(65)
コレが、大きさの違う車の模型を、奥に小さなモノ、手前に大きなモノを配置する事で限られたスペースで奥行きを出すという強遠近法を使ったセットで、なるほどねえと感心してしまいます。
また、その対面にはワイヤーを見せずに、飛んでいる飛行機を更に上空から見下ろす撮影セットの再現がされています。(66)
なるほど、その手があったかあ。という正に映像マジックです。
実物を見て頂いた方がイイと思うので、種明かしはしないでおきます (*´∀`*)
その他にも特撮技法を解説したムービーが繰り返し再生されていていたり、オプチカル合成を実体験できる展示(67)があったり、これだけ見て回ったのにまだネタが尽きないのかと。特撮の奥深さや関わる方々の研究、努力に改めて感心させられます。
感謝
更に奥の部屋に進むと今度は市販されている(市販されていた)特撮関連グッズがこれでもかあ!と展示されております。
何とこれらの模型やフィギュアなどは全て庵野秀明館長の個人コレクションなのだそうです。
また、壁面のモニタには庵野館長自らウルトラマンシリーズの好きなシーンばかりを集めて作った映像が繰り返し再生されております。
もうホントに特撮愛しちゃってるんですね。
さあ、この庵野部屋を抜けるといよいよお待ちかねの撮影解禁特撮体験ゾーーーンに突入です!
画像たっぷり目でいきますよw
関連リンク
- 館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技
- 東京都現代美術館 | MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO
- 特撮博物館が超すごかったので、おすすめと注意点という観覧ガイド:[mi]みたいもん!
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