日産自動車は2022年5月20日(金)、新型軽EV『サクラ(SAKURA)』を発表しました。と、聞くといつもの新型車発表会が行われたように思われるかもしれませんが、今回は一味違いました。
その発表会は現実世界のみならず、メタバース上でも行われたのです。
昨年、メタバースSNSの『VRChat』内に東京・銀座の『NISSAN CROSSING』を再現したWorldを公開している日産自動車は、これをメタバース空間における自社製品の情報発信の場、ユーザーとのコミュニケーション、ユーザー同士の繋がり、日産が考える未来など様々な体験、その中心地あるいは起点として様々な活用を考えています。その第一弾として今年の1月には、このバーチャルギャラリー『NISSAN CROSSING』を起点とした地球環境を考えるツアーを実施しました。
そして今回、バーチャルギャラリー『NISSAN CROSSING』を起点としたVR空間での新車発表会を開催したのです。
※本記事の内容、及び画像・映像等は日産自動車「新型軽電気自動車」のメタバース・VR上でのお披露目会のご案内を通じて日産自動車株式会社よりプレスリリースとして正規に提供されたもの、並びに許諾の元に取材・撮影されたものです。
※画像・映像、その他の著作物の転載はご遠慮ください。
▲ バーチャルギャラリー『NISSAN CROSSING』2F イベントスペースにてご挨拶やご説明を頂く
VRChatに再現されたバーチャルギャラリー『NISSAN CROSSING』前に集合した我々取材陣は諸注意を伺ったのち、『NISSAN CROSSING』2Fのイベントスペースへ移動。
▲ 日産自動車 日本事業広報渉外部 遠藤部長のアバター(「瀬羽くん」Seba-kun )
日産自動車 日本事業広報渉外部 遠藤部長から、本イベントの目的や別途製作された『(SAKURA)』の試乗ができる World のご説明を頂きました。
バーチャルギャラリー『NISSAN CROSSING』と同様に『サクラ(SAKURA)』試乗用の World も一般公開されましたので、いつでも誰でも自由に見て乗って『サクラ(SAKURA)』を体験することが可能です。
- NISSAN SAKURA Driving Island - VRChat(日産『サクラ(SAKURA)』試乗用World)
イベント終了後からバーチャルギャラリー『NISSAN CROSSING』にも新型軽EV『サクラ(SAKURA)』が展示されています。
また、今後は不定期ながら専任スタッフによるバーチャルギャラリー『NISSAN CROSSING』のご案内も始めるとのことでこちらも楽しみですね。
▲ 日産自動車株式会社 執行役副社長・星野 朝子氏のリアルアバター
続いて、日産自動車株式会社 執行役副社長・星野 朝子氏からの音声メッセージに合わせて星野氏本人をスキャンして作られたリアルアバターによるご挨拶。
この中で、星野氏は「ついに、メタバース上での新車発表と試乗会を開くことができました!」と力強く語っていましたが、自動車メーカーとしては自分達のクルマを体験してもらうということはメタバース内で展開していく上で本願であったことと思います。
まさにここから本格的なメタバースの活用が始まるといったところでしょうか。
星野氏のご挨拶の後、いよいよ、新車発表会の会場となるNISSAN CROSSING』とは別の特設Worldへと移動です。
▲ 新車発表は yoikamiさんのパーティクルライブパフォーマンスから始まった
観覧位置を示す星の枠以外何もない暗い空間にワープした我々。
すると、メタバース上で演劇やパフォーマンスを披露する『カソウ』舞踏団 団長・yoikamiさんのダンスパフォーマンスが始まったのです。
▲ 次々と現れる光のエフェクトとyoikamiさんのダンスがシンクロ
ご存知ない方のために補足すると、yoikamiさんは音楽・映画・インタラクティブの世界的な大規模イベント『SXSW(South by Southwest)』の国際ダンスパーフォーマンス大会で優勝するほどの実力者。
機会があれば、是非その圧巻のダンスパフォーマンスを目の前で見て頂きたいです。
▲ パフォーマンスに合わせて日産の新型軽EV『サクラ(SAKURA)』が次々と出現
美しいパーティクルライブパフォーマンスに目を奪われていると、後方に桜の木をイメージした光のオブジェがそそり立ち、yoikamiさんの周りに次々と日産の新型軽EV『サクラ(SAKURA)』が出現。
何もないところからキラキラと輝く光を纏いながら車が出現するさまは、まさに魔法のようでした。
現実世界の新車発表で同じような演出をしようと思ったら、車を出現させる大掛かりな舞台装置、レーザーやプロジェクションマッピングなど、費用も会場探しも設営も撤収も大変です。
VR空間だからこその思い切った演出、イメージ通りの演出が可能になるという訳ですね。
▲ バーチャルアイドルの桜羽ことねさんによる日産『サクラ(SAKURA)』の紹介
パーティクルライブの後はバーチャルアイドル・桜羽ことねさんが登場。
日産『サクラ(SAKURA)』について丁寧に説明してくれました。
『サクラ(SAKURA)』という名前は、これからの電気自動車の時代を美しく彩る日本を代表する電気自動車になって欲しいという願いを込めて、日本人が愛してやまない花であり、日本の美しさを象徴する花である『桜』から名付けられたとのこと。
実に日本らしく、世界的にも日本の花として認知されている『桜』はグローバル展開にも適していますし、何より愛らしい新型軽EVのイメージにピッタリだと思います。
▲ 実車と見紛うほどリアルな『サクラ(SAKURA)』が美しく幻想的な新車お披露目
登場した4台のボディカラーは、それぞれ、春の『ブロッサムピンク』、夏の『ソルベブルー』、秋の『暁-アカツキ-サンライズカッパー』、冬の『ホワイトパール』と、日本の四季をイメージした4色を用意したとのこと。ここでも日本らしさを持ってくるところが流石ですね。
勿論、実車のカラーバリエーションはこれだけではありません。この4色を含め全15色のボディーカラー設定があるとのことです。
▲ VRだからこそというべき圧倒的スケール感の会場
VR上で行うことによって、現実世界では様々な制約が出てきてしまう部分をうまく回避するだけでなく、VRならではのスケール感と思い通りの演出で製品をアピールすることができるというメリットがあると思います。
例えば、今回のような大掛かりな演出をしようと思うと会場選びにも舞台装置の製作にもスタッフの確保にも大変な労力が必要なことは前述したとおりです。
運良く実施可能な会場が見つかったとして、舞台装置の設計、実施スタッフの確保、パフォーマーの確保、必要機材の手配、舞台装置の施工、機材の搬入・設置、リハーサル、来場者の案内、...素人の私が思いつくものを挙げただけでも相当な時間と予算と人員が必要だと容易に想像つきます。
これらをぎゅっとコンパクトにおさめつつ、スケール感もイメージした演出も妥協することなく実施できるというメリットがメタバース上にあるのです。
また、地理的な制約のないメタバースだからこそ、今まで距離のディスアドバンテージから参加できなかった人たちにも参加の機会が与えられるようにもなるでしょう。
日本に特派員を置いていない海外のマスメディアも、スケジュールの都合で移動の時間が取れず参加できなかった関連企業の方々も、会場までの移動距離ゼロなら参加可能になるのではないでしょうか。
そして、何より、Youtubeなどによる映像配信では得られない"体験"をしてもらえるところに大きなメリットがあると思うのです。
今回のパーティクルライブやダンスパフォーマンスは映像で観ても美しく素敵ですが、会場ではそれらを体験できるのです。溢れる光に包まれたり、飛んでくるレーザーを思わずよけてしまったり、その場にいるからこその臨場感は通常の映像以上のもので、その感動と共に製品も強く印象づけられることでしょう。
この"体験"こそが、続く試乗体験会へと繋がるキーワードとなるのです。
次の記事では、新型軽EV『サクラ(SAKURA)』の試乗体験会をレポートします。
- 制作協力クリエイター・パフォーマー・スタッフ一覧(順不同・敬称略)
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- VR蕎麦屋タナベ
- イカめし
- なまのなまこ
- にりら
- じゃぱあ
- YSS
- やまみー
- ききょうぱんだ
- Yoikami(カソウ舞踏団 団長)
- Tarako(カソウ舞踏団)
- e-suke(カソウ舞踏団)
- koua(カソウ舞踏団)
- ワグテイル
- 森尾
- えこちん
- ライヒ
- 青猫
- ドコカノうさぎ
- Arinko
- 魔法少女シュネー
- ろれる/月鏡の灯篭/VR(メタバース)案内人・コンサルタント
- 桜羽ことね
- 匠@くだらないもの工房
- 黒鳥
関連リンク
- NISSAN SAKURA Driving Island - VRChat(日産『サクラ(SAKURA)』試乗用World)
- NISSAN CROSSING - VRChat(バーチャルギャラリー『NISSAN CROSSING』World)
- 【中継】新型軽電気自動車 VRお披露目会 - YouTube
- 日産自動車、メタバース上で新型軽電気自動車「日産サクラ」をお披露目(日産ニュースリリース)
- 新型軽 電気自動車「日産サクラ」を発表(日産ニュースリリース)
- 日産:サクラ [ SAKURA ] 軽自動車 Webカタログ トップ
- 日産自動車ホームページ