トップ VR・メタバース 日産の新たなVRChatワールド『NISSAN EV & Clean Energy World』は楽しさと癒しの中に学びがある企業のVR活用のお手本のようなワールドでした #日産 #VR #メタっちゃえ日産

日産の新たなVRChatワールド『NISSAN EV & Clean Energy World』は楽しさと癒しの中に学びがある企業のVR活用のお手本のようなワールドでした #日産 #VR #メタっちゃえ日産

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去る1月20日(金)、日産自動車株式会社が同社の VRChat ワールド第三弾となる『NISSAN EV & Clean Energy World』を公開いたしました。
ありがたいことに今回も公式のワールド紹介ツアーにお誘いいただきましたのでレポートをお届けしたいと思います。

日産のVRChatワールドといえば、当サイトでもご紹介した第一弾のバーチャルギャラリー『NISSAN CROSSING』は東京・銀座にある実際のショールームを再現したデジタルツイン的なワールドとして今も多くのユーザーに利用されています。
続く第二弾の『NISSAN SAKURA Driving Island』は日産の新型軽EV『日産サクラ(SAKURA)』の発表に合わせて公開され、四季を楽しめる架空の島で新型軽EV『日産サクラ(SAKURA)』の試乗ができる体験型ワールドになっていて、このワールドで試乗体験したユーザーが実際に『日産サクラ(SAKURA)』を購入したことでも話題となりました。

そして、今回、第三弾となる『NISSAN EV & Clean Energy World』とは如何なるワールドなのか。敢えて事前情報を入れずに期待に胸を膨らませながらツアーに参加したのでした。

※本記事の内容、及び画像・映像等は VRChatワールド『NISSAN EV & Clean Energy World』のご案内を通じて日産自動車株式会社よりプレスリリースとして正規に提供されたもの、並びに許諾の元に取材・撮影されたものです。
※画像・映像、その他の著作物の転載はご遠慮ください。

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日産アリアにプラグインして自然豊かなリゾートにワープ

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▲ ご案内役はおきゅたんbotさんと日産エポロくん

最初に案内されたスタート地点は真っ暗な空間で、スポットライトに浮かび上がる『日産アリア』が 1台。
その傍には何やら四角い箱のようなものがありました。
四角い箱の正体は『V2H(Vehicle to Home)』といって、ご家庭から電気自動車に急速充電したり、電気自動車のバッテリーに蓄えた電気を家で使うための装置でした。

注:通常はおきゅたんbotさんやエポロくんの案内はございません。

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▲ V2H の給電プラグはローカルギミックなので参加者全員がインタラクトする

案内に従ってV2H の給電プラグをアリアの給電口に差し込むと、ぱっと視界が明るくなり気づけば緑豊かな山あいに瞬間移動していました。

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▲ 緑豊かな山あいの別荘といった感じ

爽やかな風が流れるリゾートといった佇まいのコテージがあったり...。

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▲ おしゃれなキャンプサイトも併設されている

優雅にグランピングを楽しめるキャンプサイトがあったり、遠くの山の上には風力発電の風車が見えていたり、自宅で VR ダイブしているのに空気が美味しいと感じてしまうほど清々しい空間です。

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▲ コテージに設置された V2H(左)と蓄電池(右)

コテージの脇には大小の白い箱のようなものがありました。
向かって左の少し大きい方はスタート地点でも使用した V2H、右側の小さい方が建物内で使用する電気を溜めておくための蓄電池になっています。

実際の V2H の役割や蓄電池の容量などの説明受け、早速コテージの中へ移動します。

コテージから始まるミッション

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▲ なんかモヤモヤしてるし、ゴミも落ちてる!

コテージのリビングダイニングに入ると何故かモヤモヤとしたものが漂い、床にはゴミも散らかっています。しばらく使っていなかったので少し汚れているみたいだとのこと。

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▲ ミニエポロくんが乗ったお掃除ロボット発見

まずはお掃除しましょう!とお掃除ロボットの上の「使う」のアイコンをインタラクトすると...

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▲ 結構な高速移動でテキパキとお掃除してくれるお掃除ロボット

お掃除ロボットが動き出して床のゴミがどんどん消えていきます。
モヤモヤしたものは匂いを視覚化したもので、トイレの換気扇を回したら消えていきました。

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▲ コテージの奥にある選択コーナー

更に、汚れたソファーカバーを綺麗にするには奥の洗濯コーナーに移動して洗濯機を起動します。

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▲ 洗濯してピカピカになったソファー

洗濯機を回すとリビングのソファーカバーもピカピカになって、部屋のすみずみまですっかり綺麗になりました。

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▲ 部屋の壁にある使用可能な電力の残量、経過時間、ミッションが表示されるボード

ひととおりの掃除や洗濯が完了すると、部屋の壁にあるボードに書かれたミッションにチェックマークがつきました。そして、そこには経過時間も。
なんと、このワールドは単なる体験型のワールドではなく、ミッションクリアまでのタイムを競うことができるゲームワールドでもあるのです。

そして、お掃除ロボットや換気扇、洗濯機など家電製品を使うたびに蓄電池の残量も減っていくという現実世界に則したギミックも組み込まれています。

使う電力・作る電力

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▲ コテージ横の蓄電池にアリアから充電

蓄電池の残量が 0(ゼロ)になると家電製品は使えなくなってしまいますので、都度アリアから蓄電池を充電する必要があります。

グレードによりますが、この『NISSAN EV & Clean Energy World』で使用するアリアの蓄電量は 66kWh で、蓄電池の容量は 11kWh になっているとのことです。ただし、アリアは最低限走行が可能な 6kWh は確保するように設計されているので、残り 6kWh になったら今度はアリアを充電する必要があります。

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▲ 山の頂上に見える風力発電の風車

アリアの電池残量がなくなったら、現実世界ではご自宅や給電ステーションなどで充電することになりますが、このワールドはひと味違います。

ワールド内には風力発電のほかに地熱発電と太陽光発電といった二酸化炭素を排出しないカーボンニュートラルな発電施設が 3ヶ所あって、それらを巡ってアリアを満タンにするというミッションもあるのです。

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▲ 各発電施設にアリアの充電スポットがある

アリアに乗り込んでひとっ飛び、風力発電施設に到着しました。
でも、肝心の風車が回っていないので充電できないとのこと。さて、どうしたものでしょう。

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▲ 大きなうちわで風を送って発電

なにか大きなうちわがあるなあと思ったら、このうちわで風車を狙って風を送るのだとのこと。
手前の 3つの風車を狙って扇ぎ、3つ全てが「FULL」になると発電完了でアリアに充電されるという仕掛けになっています。
これは面白い。
発電施設に移動してプラグを繋いで「はい、オッケー」ではないんです。
電気を作る苦労もちょっぴり体験できるのです。

移動式の給電装置でどこでも電化

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▲ キャンプサイトに移動してキャンプ場でも電気の恩恵を享受する

家に備え付ける V2H に対して、移動可能な V2L(Vehicle to Load)というものもあります。
こちらは移動可能なため、キャンプなどの行楽だけでなく災害時の避難先などでも EV車を非常用電源として利用できるものとなっています。

実際に日産自動車では2019年の千葉や2020年の九州の豪雨災害の際にも複数台の『日産リーフ』を派遣して多くの人の助けになっています。

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▲ キャンプで電気式コーヒーメーカーが使える贅沢

屋外で家電製品が使えるなんて優雅で贅沢な気もしますが、火を使わないことでこれも立派な脱炭素への貢献になるという訳です。

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▲ テントに照明を灯すこともできる

アリアと V2L があれば薄暗いテントに照明を灯して快適に過ごすこともできるのです。
しかも環境に優しい♪

楽しく体験して楽しく学ぶ

今回、ツアー参加者の皆さんと実際にミッションも体験してしてみましたが、興味深かったのは参加人数が増えると需要と供給のバランスが崩れやすいということ。
それぞれの発電施設で1回に充電できる電気量が決まっていますので簡単にアリアが満タンになるわけではないですし、コテージの蓄電池も無限に電気を蓄えられるわけではないのです。
それゆえにアリアを充電するチームとコテージで「料理を作る」など他のミッションを進めるチームで別れて同時に動くと、充電して戻るまでの間にコテージの蓄電池が空になっていたりするのです。
充電チームは大忙しですし、他のミッションを進めるチームは電気が使えなくて右往左往してしまうといった次第でした。

現実世界でも発電量に対して使用量が増えれば逼迫して電力会社から「節電のお願い」が出てしまうわけで、そんな現実世界の事象をぎゅっと凝縮したようでちょっとした緊張感があります。
おかげで毎日何気なく使っている電気のありがたみを身をもって知ることができました。

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▲ ワールドに点在するクイズボード

また、ワールド内に点在するボードにはゲームの進め方のほかにクイズが掲示されているものもあります。
先に紹介したコテージの壁に貼られたボードにも「クイズを5問正解」と書かれていましたね。
ミッションのクリア条件にも含まれているこのクイズは、EV車やクリーンエネルギー、サスティナビリティや環境問題などに関する問題がランダムに出題され、楽しみながら自然と知識が身に付く学習教材のような作りになっています。

もっと、もっと、メタっちゃえ日産!

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▲ このワールドで唯一CO2排出している焚き火スポット。このささやかな癒しすら許容できなくなる前に環境問題についてもしっかりと考えていきたい

次々にメタバース上での施策を展開してきた日産自動車が今回、常設の VRChatワールドとして公開した『NISSAN EV & Clean Energy World』は更にゲーム要素を盛り込むことで、楽しみながら VRならではの体験学習ができるという企業の VR活用のお手本のようなワールドになっています。

実際に体験するというのは言葉で説明されるより分かりやすいですし、映像で見せられるより記憶にも残りやすいので VR というプラットフォームはこうした体験型の学習にはうってつけと言えます。
とは言え、ただ作ればいいというものではないのが VR の難しいところでもあります。
この『NISSAN EV & Clean Energy World』は、うちわで仰ぐなどゲーム要素としてデフォルメしている部分もありますが、電力消費量や蓄電量などについては極力リアルに再現しています。
ゲームとして楽しんでもらいながらきちんとメッセージを伝えるために何を削って何を足すのか、どこをデフォルメしてどこをどこをリアルにするかなど、いろいろな部分で配分をよく考えて丁寧に作られていると感じました。

そして、何より注目すべきは「日産すごいでしょ?日産アリア素敵でしょ?」って圧をまったく感じないところ。日産アリアをゲーム内の中心的アイテムに据えることで、ゲームの進行を妨げることなくサスティナブルな生活における日産自動車や日産アリアの立ち位置・役割といったものを自然に伝えているのです。
だからこそ、ゲームを進めているうちにユーザの日産アリアに対する好感度も自然と上がっていくのだろうと思います。現に今回のツアー中も「アリアいいなあ」「アリア欲しいなあ」という声があちこちから聞こえてきました。

日産自動車のメタバース活用はいかにユーザに楽しんでもらえるかに主眼があって、過度な宣伝やゴリ押し的なものがないところにも好感が持てるんですよね。
ユーザ目線というより、日産自動車広報の方々をはじめワールド制作やイベント運営に携わっている方々が皆さん実際にメタバース界隈でご活躍で、実際にユーザでもあるので必然とも言えるかもしれません。
そして、こうしたやり方にGOを出してくれる日産自動車の偉い人たちにも感謝ですね。
感謝すると共に、この調子でどんどんメタバース界隈を盛り上げていただきたいと切に願っておりますし、これからも応援していきたいと改めて思ったツアーでした。

いいぞ日産。もっと、もっと、やっちゃえ日産!メタっちゃえ日産!

制作協力クリエイター・スタッフ一覧(順不同・敬称略)
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中の人について

いぢま。

いぢま。Terufumi Ijima

静岡県出身、東京都在住。

1967年5月29日生まれのふたご座、血液型はA型、職業はフリーのシステムエンジニア兼ブロガー兼ライター兼カメラマン。

好きなものは仮面ライダー、特撮モノやSF映画、ギミックの付いたおもちゃ、iPhone・iPadなどのガジェット類、ビール、ウイスキー、飲み会、イベント、などなど。そんな話題を中心に日々情報収集と実践に励んでおります。

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